いぼの除去

いぼ(疣贅)は、皮膚の表面にできる小さな盛り上がりで、ウイルス感染や加齢、摩擦などが原因で発生します。特に顔や首、手の甲など露出部にできると、美容的な悩みの原因となるだけでなく、他の部位にうつることもあります。当院では、単なる「除去」ではなく、再発防止と美しい仕上がりを両立させる形成外科的治療を行っています。病理検査による悪性腫瘍の鑑別にも対応し、安全で確実な治療を提供しています。

いぼとは

いぼは、医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症しますが、加齢や摩擦によってできる非ウイルス性のいぼ(老人性疣贅)も存在します。手指、足底、顔、首、まぶたなど、あらゆる部位にできる可能性があり、種類によって治療法も異なります。

いぼの主な種類

いぼには、原因や発生部位によっていくつかのタイプがあります。以下に代表的なものを挙げます。

種類 特徴 主な部位
尋常性疣贅 HPV感染による一般的ないぼ。角質が厚く硬くなる。 手足・膝・顔など
扁平疣贅 平らで小さないぼ。顔や腕に多く、自己感染で増えることも。 顔・腕・手の甲
老人性疣贅(脂漏性角化症) 加齢により皮膚の角化が進んでできる良性腫瘍。 顔・首・体幹部
尖圭コンジローマ 性行為感染症の一種で、粘膜に発生するタイプ。 外陰部・肛門周囲

形成外科でのいぼ除去の特徴

形成外科では、単に「削る」「焼く」だけでなく、皮膚構造と創傷治癒のメカニズムを考慮して治療を行います。特に顔面や首などの露出部位では、いぼを取り除いた後の「仕上がりの美しさ」が重要です。当院では、炭酸ガスレーザー、電気メス、外科的切除などを病変の種類・深さ・部位に応じて選択しています。また、再発や色素沈着を防ぐためのアフターケアにも力を入れています。

治療法の選択基準

いぼの種類・深さ・部位によって最適な治療法は異なります。当院では以下のような基準で選択しています。

  • 浅い・小さいいぼ → 炭酸ガスレーザー治療
  • やや深い・角化が強いいぼ → 電気メス焼灼
  • 大きく盛り上がった・再発を繰り返すいぼ → 外科的切除+縫合

主な治療法

ここでは、代表的ないぼ除去法を紹介します。いずれの方法も局所麻酔で行うため、痛みは最小限に抑えられます。

炭酸ガスレーザー治療

炭酸ガスレーザーは、水分に反応して皮膚組織を蒸散させるレーザーです。血管を同時に凝固するため出血がほとんどなく、治療後の回復も早いのが特徴です。小さないぼや浅い扁平疣贅などに適しています。

電気メスによる焼灼

電気メスを用いていぼ組織を高周波電流で熱凝固し、取り除く方法です。再発しやすい部位や、角質が厚いいぼに有効です。炭酸ガスレーザーよりもやや深部にまでアプローチできます。

外科的切除

大きないぼや根が深いいぼは、メスで切除し縫合を行います。形成外科的な縫合技術により、傷跡が目立たないように仕上げます。切除後は必要に応じて病理検査を行い、悪性腫瘍の可能性を確認します。

治療の流れ

いぼ除去の流れは以下の通りです。初診時には必ず医師が視診・触診を行い、必要に応じてダーモスコピーで詳細に観察します。

  1. カウンセリング・診断(種類・深さ・部位の確認)
  2. 治療法の選択と説明(炭酸ガスレーザー/電気メス/切除)
  3. 局所麻酔
  4. 除去処置
  5. 止血・軟膏塗布・保護
  6. アフターケア説明(再発防止・色素沈着予防)

治療後の経過とアフターケア

いぼ除去後の皮膚は一時的に赤みや軽い腫れが生じることがありますが、数日で落ち着きます。レーザー・焼灼後はかさぶたが形成され、1〜2週間ほどで自然に剥がれます。外科的切除の場合は、1週間前後で抜糸を行います。

再発予防のポイント

いぼの再発は「ウイルス残存」と「刺激」が主な原因です。次のような対策が重要です。

  • 患部をこすらない・触らない
  • タオルやカミソリを共用しない
  • 免疫力を落とさない(睡眠・栄養・ストレス管理)
  • 紫外線・摩擦刺激を避ける

よくある質問(Q&A)

Q. いぼ除去は保険適用ですか?

A. ウイルス性いぼや炎症・痛みを伴ういぼは、医学的治療として保険適用されます。一方、美容目的(加齢性いぼなど)の場合は自費診療となります。

Q. 施術中は痛いですか?

A. 局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔注射時にわずかな刺激を感じる程度です。

Q. 傷跡は残りますか?

A. 形成外科的な技術で丁寧に処置するため、傷跡は目立ちにくく仕上がります。時間の経過とともにほとんどわからなくなるケースが大半です。

Q. いぼが多発している場合も治療できますか?

A. 同日に複数個の除去が可能です。広範囲の場合は複数回に分けて安全に行います。

まとめ

いぼは見た目の問題だけでなく、感染や再発のリスクを伴う皮膚疾患です。形成外科では、美容的配慮と医学的根拠を両立させ、最も適した方法で安全に除去を行います。新宿でいぼ除去をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富な形成外科医が、あなたの症状に合わせた最善の治療を提案いたします。

POINT

いぼには、色々な種類があります。尋常性疣贅、アクロコルドン(首に出てくる小さい多数のいぼ)、老人性いぼなど。
大きく切除が必要な場合は保険で皮膚腫瘍切除術になります。手術の内容は「皮膚表面や皮膚下のできもの」を参照してください。
尋常性疣贅は通常、局所麻酔し、電気メス焼灼します。個数によって保険治療で可能です。
アクロコルドンは液体窒素だと焼いた跡が黒くなるといわれており、電気メスかレーザー治療になります。電気メスは保険でいぼ焼灼で行いますが、炭酸ガスレーザー治療の場合は自費診療になります。10個まで1万円(プラス消費税)、20個で2万円(プラス消費税)となっております。また自費初診料、もしくは再診料が追加されます。でも、レーザー治療は仕上がりがとってもきれいでおすすめです。