レーザー治療とは

医師:平野 由美

  • 日本専門医機構認定形成外科専門医、指導医
  • 日本レーザー医学会レーザー専門医
  • 日本熱傷学会専門医
  • 日本創傷外科学会専門医

当院は「Qスイッチ付ルビーレーザー」を導入しています

保険病名以外は自費診療疾患となり、しみ、そばかす、ほくろ、入れ墨(黒、青色のみ)が適応になります。当院は「Qスイッチ付ルビーレーザー(Q-SWルビーレーザー IB103 エムエムアンドニーク社)」というナノ秒レーザーで治療を行っています。レーザーについて常に勉強、鍛錬を積んでいない医師が使用するには合併症が起こりやすく、最近は合併症が少ないピコ秒レーザーが市場で多く使われている印象です。ただ、適切に使うのであれば非常に良いレーザーですので、施術後の実感は高いです。

※18歳の成人は、20歳になるまでは保護者の方の同席、同意が必要になります。

レーザーでの治療回数などについて

治療回数:しみは2回くらい、そばかすは1回くらいで大体よくなります。
治療時期:夏場以外をお勧めしています。近年の紫外線量は致死量と言われており、ちゃんとお手入れ、日焼け予防をおこなっていても再発しやすいです。
施術後は:きれいになるまで診ていきます。
注意事項:しみの場合は、見えている部分のメラニンをとるので、メラノサイトは残存します。日焼け予防を怠ると同じしみが同じように再発しますのでご理解ください。 

そばかすの分類

両頬全域に認める蝶々型(下左図)と目の下だけのボーダー型(下右図)によって料金が違います。

そばかすの治療例

・治療内容:そばかすに対するレーザー治療
・治療回数:1回
・費用:33000円
・合併症:塗る麻酔をしてから照射するが1時間ほどヒリヒリした痛みを認める。1週間でかさぶたが取れるが一過性の色素沈着は認め、日焼け止めを怠ると再発する。 

そばかす(雀卵斑)

そばかす(医学的名称:雀卵斑〈じゃくらんはん〉)は、遺伝的素因や紫外線によって生じる小さな茶色の斑点で、特に思春期以降に目立ちやすくなる皮膚の色素性変化です。子どものころから見られることが多く、加齢とともに薄くなる場合もありますが、紫外線やホルモンバランスの影響で再び濃くなることもあります。当院では、皮膚科学的な診断に基づき、そばかすのタイプ・肌質・年齢層に応じた最適な治療法をご提案します。単に「消す」だけでなく、肌全体の明るさと均一なトーンを取り戻すことを目的としています。

そばかすとは

そばかすは、皮膚のメラノサイト(色素細胞)が紫外線に反応してメラニンを過剰に生成することで発生します。遺伝的要因が大きく関与しており、家族内発生(親子間での遺伝)がみられることが特徴です。通常は鼻や頬を中心に、直径1〜5mm程度の淡褐色斑が多数出現し、夏に濃く・冬に薄くなる季節変動を示します。

主な特徴

  • 鼻や頬を中心に左右対称に出る
  • 小さな斑点が多数・境界明瞭
  • 遺伝的に発症しやすい体質
  • 紫外線で濃くなる・冬に薄くなる
  • 加齢で目立たなくなることもある

そばかすの原因

そばかすの発症には、遺伝的体質と紫外線曝露の2つが大きく関わっています。皮膚のメラノサイトが紫外線刺激に対して過剰に反応しやすい体質を持つ方は、少量の光でもメラニンが生成され、しみ状の斑点が形成されます。

原因 説明
遺伝的要因 家族にそばかすがある場合に高頻度。メラニン代謝に関与する遺伝子が影響。
紫外線 UVA・UVBがメラノサイトを刺激し、メラニンを過剰生成。
皮膚タイプ 色白・乾燥肌タイプに多い。バリア機能が弱く、紫外線の影響を受けやすい。
ホルモン変動 思春期・妊娠・ピル使用で一時的に増加することがある。

しみ・肝斑との違い

そばかすはしみや肝斑と混同されやすいですが、発症年齢・分布・原因が明確に異なります。
下記の比較表にまとめます。

分類 発症年齢 主な原因 分布の特徴
そばかす(雀卵斑) 幼少期〜思春期 遺伝・紫外線 鼻・頬中心、細かい点状・多数
しみ(老人性色素斑) 中高年 紫外線・加齢 顔全体・こめかみ・手の甲など
肝斑 30〜50代女性 ホルモン・摩擦 左右対称・広範囲・淡褐色

形成外科におけるそばかす治療の特徴

そばかすは「皮膚構造的に健康」であることが多く、過度な治療では炎症後色素沈着や肌荒れを引き起こすリスクがあります。そのため、形成外科では皮膚へのダメージを最小限に抑えながら、メラニンを徐々に分解・排出していく治療法を採用します。自然なトーンアップを重視し、肌質そのものを整えることが目的です。

1. Qスイッチ付きルビーレーザーによる治療

当院のそばかす治療の中心となる方法です。Qスイッチルビーレーザーは、そばかすをはじめとするメラニン色素に非常に効果的な高出力レーザー治療です。このレーザーの最大の特長は、メラニン色素のみを狙って集中的に作用し、破壊できる点にあります。そのため、周囲の正常な皮膚組織へのダメージを最小限に抑えながら、そばかすを効率的かつ集中的に除去することが可能です。

2. 外用療法

ハイドロキノンやビタミンC誘導体などを用い、メラニンの生成を抑制します。
レーザー・光治療後の維持療法としても有効で、再発防止や肌の透明感維持に役立ちます。

3. 内服療法

ビタミンC、E、L-システインなどの抗酸化成分を内服し、紫外線に対する抵抗力を高めます。
体の内側からメラニンの代謝を整える補助的治療として併用されます。

4. スキンケア・紫外線対策

そばかす治療で最も重要なのは、治療後の紫外線ケアです。
紫外線が再びメラニン生成を促してしまうため、日焼け止めの使用・帽子やサングラスの活用・保湿ケアを徹底する必要があります。

治療の流れ

  1. 初診・カウンセリング(遺伝・生活背景の確認)
  2. 肌診断(ダーモスコピーなどによる評価)
  3. 治療方針の決定(光・レーザー・外用)
  4. 施術開始(1〜2か月ごとに複数回)
  5. 経過観察とスキンケア指導

治療後の注意点

治療後は一時的に赤みやかさぶたが生じる場合がありますが、数日〜1週間で落ち着きます。
肌のバリア機能が一時的に低下しているため、紫外線と乾燥対策を徹底することが大切です。

  • 治療部位のこすり・刺激を避ける
  • 日焼け止めは毎日使用
  • ピーリングやスクラブは一時中止
  • 医師の指示で美白外用剤を再開

保険診療と自由診療

そばかすは美容的治療に分類されるため、保険適用外(自由診療)です。
ただし、同時に炎症性の色素沈着を伴う場合など、例外的に保険対応となることもあります。
当院ではカウンセリング時に費用と適応範囲を明確にご説明し、安心して治療を受けていただける体制を整えています。

よくある質問(Q&A)

Q. 一度治療すればそばかすは再発しませんか?

A. 紫外線やホルモンの影響で再発する可能性はあります。定期的な光治療やUVケアの継続が重要です。

Q. 痛みやダウンタイムはありますか?

A. 腫れや傷跡が残ることは少ないですが、カサブタが完全に剥がれるまでは、照射部位を摩擦しないよう注意が必要です。

Q. 子どもでも治療できますか?

A. 思春期以降の方であれば可能です。小児の場合は皮膚がデリケートなため、慎重に判断します。

Q. 化粧で隠しても悪化しますか?

A. 強くこするようなクレンジングや摩擦は悪化の原因になります。刺激の少ないクレンジング剤を使用しましょう。

まとめ

そばかすは遺伝的要素が強く、紫外線感受性が高い肌質のサインでもあります。当院では、ルビーレーザー・外用療法を組み合わせ、肌への負担を最小限にしながら自然な透明感を引き出す治療を行っています。季節や年齢によって濃さが変わるそばかすに悩まれている方は、まずは一度ご相談ください。専門医が原因を見極め、最適な治療プランをご提案いたします。