下まぶたのたるみ取り(下眼瞼除皺術)

下まぶたのたるみ取り(下眼瞼除皺術)は、加齢などによって生じた下まぶたの皮膚のたるみや脂肪のふくらみを改善する形成外科的治療です。
「老けて見られる」「疲れて見える」「目の下の影が気になる」などのお悩みを解消し、すっきりと若々しい印象の目元を取り戻します。
当院では、皮膚・脂肪・筋肉のバランスを解剖学的に診断し、必要最小限の切除で自然な若返りを実現しています。

下まぶたのたるみの原因

下まぶたの皮膚は薄く、年齢とともに弾力を失いやすい部分です。
皮下脂肪や眼窩脂肪(眼球を支える脂肪)が前方に突出したり、支持組織が緩むことで「ふくらみ」や「たるみ」として現れます。
この変化が進行すると、目の下に影ができ、クマや疲労感を強く印象づけます。

  • 加齢による皮膚の弾力低下・コラーゲン減少
  • 眼輪筋(目の周囲の筋肉)の緩み
  • 眼窩脂肪の突出(ふくらみ)
  • 骨格・遺伝的要因による構造変化
  • 睡眠不足・紫外線・喫煙など生活習慣の影響

形成外科的に行う「下眼瞼除皺術」とは

「除皺術」とは、余分な皮膚や脂肪を取り除き、シワやたるみを改善する手術を指します。
下眼瞼除皺術では、たるみの原因が皮膚なのか、脂肪なのか、筋肉の緩みなのかを正確に診断し、
それぞれに応じたアプローチ(皮膚切除・脂肪除去・脂肪再配置など)を選択します。
形成外科的な繊細な操作により、「引き上げすぎず・自然で滑らかな仕上がり」を目指します。

手術方法の種類

たるみの原因と程度に応じて、2つの代表的な手術方法を用います。
それぞれの特徴を以下にまとめます。

術式 特徴 適応
皮膚切除法(下眼瞼皮膚切除) まつげのすぐ下を切開し、余分な皮膚・脂肪を除去。明確なたるみに有効。 皮膚のたるみが強い方・シワが多い方
経結膜下法(まぶたの裏側から) 結膜側(裏側)から脂肪を除去。皮膚に傷が残らない。 皮膚のたるみが少なく、ふくらみが主な原因の方
脂肪再配置(ハムラ法・裏ハムラ法) 脂肪を除去せず、へこんだ部分に再配置。自然な若返り効果。 目の下の影・くぼみを改善したい方

手術の流れ

形成外科的に安全で自然な仕上がりを得るため、当院では術前のシミュレーションを重視しています。
以下のような流れで手術を行います。

  1. 診察・デザイン(たるみの程度・脂肪の位置・皮膚量を診断)
  2. 局所麻酔または静脈麻酔のもとで手術開始
  3. 皮膚または結膜を切開し、脂肪・筋肉・皮膚を調整
  4. 丁寧に縫合(皮膚切除の場合はまつげ下を縫合)
  5. 術後の冷却・経過観察・抜糸(5〜7日後)

ダウンタイムと経過

術後の腫れや赤みは1〜2週間ほどで軽減します。
まつげの下を切開した場合でも、傷跡はほとんど目立たず、数か月で自然に馴染みます。
結膜側アプローチでは、外から傷が見えないため、社会復帰も早い傾向にあります。

  • 腫れ:2〜3日をピークに軽減(1〜2週間で安定)
  • 洗顔・シャワー:翌日から可能
  • メイク:抜糸翌日から可(傷を避ける)
  • コンタクトレンズ:抜糸翌日以降
  • 運動・飲酒:1週間程度控える

他施術との併用

下まぶたのたるみ取りは、他の若返り施術と併用することで、より自然で立体的な改善が可能です。
形成外科的には、皮膚・脂肪・筋肉の全層構造を考慮して、複合的にアプローチすることが理想です。

併用施術 目的 期待できる効果
脂肪再配置(ハムラ法) 脂肪を再配置し、目の下のくぼみを改善。 影クマの軽減・自然な若返り。
PRP皮膚再生療法 皮膚のハリ・弾力を改善。 小ジワ・質感の改善。
レーザー・RF治療 皮膚の引き締め効果を補助。 ダウンタイム短縮・再発予防。

よくある質問(Q&A)

Q. 傷跡は目立ちますか?

A. まつげの下を切開するため、傷はシワに隠れてほとんど分かりません。経結膜法では外に傷が残りません。

Q. 腫れや痛みは強いですか?

A. 軽度の腫れと違和感がありますが、数日で軽快します。痛みはごく軽度です。

Q. 再発することはありますか?

A. 加齢に伴って皮膚が再び緩むことはありますが、術後のケアで長期間良好な状態を維持できます。

Q. 仕事復帰はいつ頃できますか?

A. 軽度の腫れが落ち着けば、3〜5日後からマスクをしての出勤も可能です。結膜法では翌日から可能な場合もあります。

Q. 他院で受けた手術の修正も可能ですか?

A. はい、可能です。皮膚の過剰切除や左右差など、修正を目的とした再手術にも対応しています。

リスクと注意点

過度な皮膚切除を行うと、下眼瞼外反(まぶたが外にめくれる)や結膜露出などの合併症が起こる可能性があります。
また、左右差・腫れの長期化・シワ残存などのリスクもあります。
当院では、解剖学的構造を熟知した形成外科医が、最小限の切除と丁寧な縫合を行い、これらのリスクを最小限に抑えています。

まとめ

下まぶたのたるみ取り(下眼瞼除皺術)は、目元の印象を若々しく整えるだけでなく、疲れた印象や影グマの改善にも効果的です。
形成外科の正確な診断と繊細な技術によって、自然で美しい仕上がりを得ることができます。
当院では、患者様一人ひとりの目元の構造・皮膚の質・脂肪の状態を細かく分析し、
最適な方法で安全かつ確実にたるみ改善を行っています。