クマ・ふくらみ

目の下のクマやふくらみは、加齢や骨格、皮膚の薄さなどにより生じる代表的な“老け見え”の原因です。ファンデーションでは隠しきれず、「疲れて見える」「老けた印象に見える」と悩む方が多くいらっしゃいます。当院では、皮膚・筋肉・脂肪の3層構造を精密に診断し、根本原因に応じてアプローチすることで若々しい印象の目元を取り戻す治療を行っています。

クマ・ふくらみの原因

一言で「クマ」といっても、その原因は一つではありません。形成外科では、原因を正確に見極めることで、最適な治療法を選択します。特に「構造性クマ」は、眼窩脂肪の突出(ふくらみ)とその下の陥没(へこみ)の差によって生じる影であり、メイクやスキンケアでは改善が難しいため、形成外科的な治療が効果的です。

タイプ 原因 主な治療法
黒クマ 皮膚のたるみ・脂肪のふくらみ・影の影響 脂肪除去・脂肪再配置・たるみ取り
青クマ 血行不良・皮膚の薄さ・毛細血管透見 PRP療法・再生治療・レーザー
茶クマ 色素沈着・紫外線・摩擦刺激 ピーリング・美白外用・レーザー
構造性クマ 骨格・脂肪の突出・皮膚の陥没 脂肪再配置(ハムラ法・裏ハムラ法)

クマ・ふくらみの治療

①脂肪除去(下眼瞼脱脂)

下眼瞼脱脂(かがんけんだっし)とは、目の下の「クマ」や「たるみ」の原因となる余分な脂肪を取り除く施術です。加齢や体質によって眼窩脂肪が押し出され、目元がふくらむと、影ができて疲れた印象を与えてしまいます。

施術の特徴

  • 傷跡が残らない: まぶたの裏側(結膜側)を数ミリ切開するため、顔の表面に傷跡が残りません。
  • 短時間で済む: 施術時間は30分〜1時間程度と比較的短く、抜糸の必要もありません。
  • ダウンタイム: 個人差はありますが、腫れや内出血は1〜2週間程度で落ち着くことが一般的です。

メリットと注意点

一度除去した脂肪は再生しにくいため、効果が長期持続するのが最大の魅力です。ただし、脂肪を取りすぎると逆に窪んで見えるリスクもあるため、経験豊富な医師による適切な量調整が重要です。 

②脂肪再配置(表ハムラ)

表ハムラ法は、目の下の膨らみ(クマ)を改善するだけでなく、余分な皮膚のたるみも同時に解消する高度な形成外科的手法です。下まつげのキワを切開し、突出した「眼窩脂肪」を単に捨てるのではなく、その下の窪んでいる部分(ティアトラフ)へ移動(再配置)させて固定します。

主なメリット

  • たるみ解消: 皮膚を直接切除できるため、シワやたるみが強い方に最適です。
  • 自然な仕上がり: 脂肪の段差をフラットに整えるため、凹凸のない滑らかな目元になります。
  • 再発しにくい: 脂肪を移動させて固定するため、効果が長期的に持続します。

注意点と経過

まつげのキワに沿って切開するため、数ヶ月かけて傷跡は目立たなくなりますが、裏ハムラ法に比べてダウンタイムが長め(強い腫れが1〜2週間程度)になる傾向があります。また、抜糸が必要です。 

脂肪除去(下眼瞼脱脂)と脂肪再配置(表ハムラ)比較

術式 特徴 メリット
経結膜的脂肪除去(裏側から) まぶたの裏側(結膜)から脂肪を取り除く。皮膚に傷が残らない。 ふくらみが主因の若年層に最適。ダウンタイムが短い。
ハムラ法(皮膚切開) まつげ下を切開し、脂肪を下方のくぼみに移動・固定。 ふくらみとくぼみを同時に改善。長期安定した効果。
裏ハムラ法(経結膜+再配置) 裏側から脂肪を移動し、皮膚表面に傷を残さずに行う。 自然な若返り・ダウンタイムが短い。人気の高い術式。

手術の流れ

当院では、術前に皮膚の厚み・脂肪の量・眼輪筋の緊張度を確認し、患者様ごとに最も自然で持続性のある方法を選択します。


  1. 診察・シミュレーション(クマのタイプ診断・治療計画)
  2. 局所麻酔または静脈麻酔の実施
  3. 結膜または皮膚から切開し、脂肪を除去または移動
  4. 必要に応じて皮膚のたるみを軽く除去
  5. 丁寧に縫合し、腫れを抑えるために冷却

術後経過とダウンタイム

経結膜法では、外に傷が出ないため、腫れや赤みも軽度で済みます。ハムラ法では1〜2週間程度のダウンタイムがありますが、傷はまつげ下に隠れるため、時間とともにほとんど目立たなくなります。

  • 腫れ・内出血:2〜5日をピークに軽減
  • 抜糸:術後5〜7日(ハムラ法の場合)
  • 洗顔・シャワー:翌日から可能
  • メイク:抜糸翌日以降から可能
  • 仕事復帰:経結膜法なら2〜3日後から可

他施術との併用

脂肪除去・再配置によって構造的な原因を解消した後、皮膚の質感を改善する治療を組み合わせることで、より自然で若々しい仕上がりが得られます。

併用施術 目的 効果
PRP皮膚再生療法 皮膚のハリ・ツヤを高め、青クマの軽減 皮膚の若返り効果・自然なトーンアップ
エクソソーム治療 細胞レベルの再生を促進し、皮膚の修復を補助 治癒促進・美肌再生・持続的な改善
レーザー治療(トーニング・RF) 皮膚表面の色素沈着やくすみを改善 茶クマ・黒クマの軽減

よくある質問(Q&A)

Q. 傷跡は目立ちますか?

A. 経結膜法では外に傷ができず、皮膚切開法でもまつげ下のシワに隠れるため、ほとんど目立ちません。

Q. 腫れはどのくらいで落ち着きますか?

A. 術後2〜3日をピークに腫れが引き、1〜2週間で自然な状態になります。

Q. クマが再発することはありますか?

A. 脂肪除去・再配置で構造的原因を改善すれば再発は少ないですが、加齢に伴う変化で再び軽度の影が出ることはあります。

Q. 他院での手術後の修正も可能ですか?

A. はい、可能です。脂肪の取りすぎ・左右差・凹みなどの修正にも対応しています。

Q. 手術時間と通院回数はどのくらいですか?

A. 手術時間は60〜90分程度です。術後1週間ほどで抜糸(ハムラ法)を行い、1〜2回の経過観察を実施します。

リスクと注意点

過剰な脂肪除去は、かえって目の下がくぼんで老けた印象になる可能性があります。
また、皮膚の厚みや骨格の違いにより、左右差や軽度の凹凸が出ることがあります。
形成外科では、脂肪を“取る”よりも“整える”ことを重視し、自然な立体感を保ちながら安全に施術します。

まとめ

目の下のクマやふくらみは、年齢だけでなく、骨格・皮膚構造・生活習慣など多くの要因が関係しています。当院では、形成外科専門医が手術を担当します。脂肪除去・再配置・再生医療を組み合わせることで、外見の若返りとともに“自然で優しい印象”を実現します。疲れた印象を改善し、明るく健康的な目元を取り戻したい方は、ぜひご相談ください。